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フリーライターによるeスポーツイベントのレポートやゲームの話をするブログ

高校生たちの頭脳戦

こんにちは、こんばんは。

Tamoです。

 

「クラッシュ・ロワイヤル」のプロシーンは、クラロワリーグアジア2019シーズン1が終わってオフ真っ只中。

プロによる真剣勝負はひと段落つきましたが、そんななかで高校生による真剣勝負、「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」のクラロワ部門が、舞浜アンフィシアターで行われました。

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地域の予選ブロックを勝ち抜いた8チーム(関東ブロックは準優勝チームも出場)による決勝トーナメントは、「さすが厳しい戦いを勝ち上がってきた猛者」と思わせるバトルの連続。

 

プロシーンとは違いBANカードがなかったことで、自分の得意デッキを思う存分使えたことがダイナミックな戦いを演出したように感じられました。

 

そんな激戦をくぐり抜けて優勝したのは渋谷教育学園渋谷高(東京都)。関東ブロック2位での出場ということで、8チームのなかで唯一「負ける悔しさを知っていた出場校」だったわけですが、見事に下剋上を成し遂げました。

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「勝ちより負けから学ぶことの方が多い」と言われたりしますが、その経験を大一番で生かしきったということですね。本当におめでとうございます!

 

また今大会は個の力も高く、関西大倉高(大阪府)のかずと選手は最多トロフィーが7700、角川ドワンゴ学園N高のなーくん選手も7000オーバーということで(世界のトップがトロフィー8200)、数字の上でもかなりハイレベルだったことが伺えます。

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なーくん選手                        かずと選手

 

このブログを書いている最中にクラロワリーグアジア2019シーズン2の開催が発表されましたが、試合を見ながら「こういった選手が後にプロの門をくぐるのか」と、そんなことも頭を巡りました。

 

その場の雰囲気を楽しみつつ、未来に思いも馳せられる高校生大会。

ぜひともまた応援に行きたいと思います!

ハースストーンと将棋と

 新環境「突撃!探検同盟」が始まって数日が立ちますが、いかがお過ごしでしょうか?

 自分でプレイすることももちろんですが、活性化するTwitterを見るのも楽しいので、いろいろな意見を眺めています。今はハイランダーハンターを楽しもうと思っていますが、どんなデッキが活躍するのか興味は尽きません。

 

 今回のブログですが、ある強豪プレイヤーのインタビューを紹介したいと思います。8月16日から18日にソウルで行われるマスターズツアーに参加されるサバンナ選手(@savatakako)。

 

 自分は将棋が好きで指す感覚が似ていたことでハースストーンにハマったのですが、サバンナ選手も将棋出身、しかも将棋教室の先生をするほどの腕前の持ち主というところが気になったので声をかけさせてもらいました。

 

 将棋とハースストーンの共通点など聞いてみたので、まとめていきたいと思います。

 

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ーーハースストーンを始めたきっかけを教えてください。

3年前にプレイ動画を見てやってみたいと思いました。それまでカードゲームをしたことがなかったので新鮮な感覚でしたね。最初に作ったデッキはzooだったのですが、基本的な動きががまったくわからなかったので、「ここはヒーローの体力を削るべきなのか、それともボードを取りに行くべきなのか」といった判断さえなかなかできませんでした。

 

ーー将棋とハースストーンで似ていると感じた部分はありましたか?

毎日プレイしないと上達しないというのはもちろんですが、一番は将棋の序盤戦とハースストーンのデッキ構築の部分かと思います。

将棋は対局が始まったら、まず陣形を整えるために駒を動かします。そして出来上がったところで改めて「勝負!」となるのですが、その時間はハースストーンのデッキ構築に置き換えられるのかなと。

どのヒーローを使ってどんなカードをデッキに入れていくのか、どの戦法を駆使するのか。「準備が大事」という点は共通していると思います。

 

ーーハースストーンはデッキ選択の時点で明暗が分かれることも多いですもんね。そうなると将棋の戦法にも相性差があったりするのでしょうか?

かなりあります。そのため日進月歩で研究が進められているのですが、それもハースストーンに当てはまりますよね。トッププレーヤーが作った強いデッキが広まってメタが生まれていくという流れはそっくりです。

将棋界で例えると、羽生善治さんが最近になって「振り飛車」という戦法を使うようになったのですが、「対策されていない」というのが大きな理由だと思います。すぐに丸裸にされてしまうかもしれませんが、将棋界のメタもこのように動いていくわけです。

 

ーー環境になかった戦法が急に飛び出してくるところなど、ハースストーンのTireリストを眺めているような気持ちになりますね。将棋の見方が変わりそうです。

戦法の流行り廃りは結構あるんです。ひと昔前の将棋界はプロが指した棋譜を手に入れるのがすごく大変だったんですよ。それがネットの普及でアマチュアでも手軽に見ることができるようになったことで、プロとアマの差が大分縮まった気がします。

その点でハースストーンはahirunさん(@ahirunHS)のように環境のデッキをまとめて紹介してくれる方がいるので、将棋界を経験してきた私にとっては天国です。

誰でもすぐに強いデッキが手に入れられる環境を危惧する声もありますが、デッキとプレイヤー自身の相性の良し悪しもあるので、必ずしも勝てるとは限りませんので。

 

ーーデッキに対する理解や慣れも必要ですもんね。

私がマスターズツアーのソウル行きを決めたときに使っていたのは、NAGONさん(@nagon1609)が作った「爆弾ウォリアー」でした。

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ひとくちに爆弾ウォリアーといってもいろいろな構成があるのですが、NAGONさんの構成が一番手に馴染んだんですね。以前にイセラ入りのコントロールプリーストが使いやすかったので、それ以来気になっていまして今回も使わせていただきました。

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ーー強いデッキという以上に、自分に合ったデッキを見つけることが勝利への近道。ソウルへの予選はそれを証明する戦いになったわけですね。では最後に、来るマスターズツアーソウルに向けての意気込みをお願いいたします。

環境が新しくなったので、考えうる最高のデッキを完成させて、悔いのない試合ができるように準備をしたいと思っています。

そして相手が誰であっても緊張しないこと。強い相手ばかりというのはわかっているので、常に勝つ気持ち、強い気持ちを持って戦ってきます。

 

ーー力強いお言葉ありがとうございました。将棋好きハースストーンプレーヤーとしても心から応援していますので、頑張ってきてください! 今回はありがとうございました。

Tansoku選手とラスベガス

 公式大会・グランドマスターズが開催されている「ハースストーン」ですが、マスターズツアーラスベガスもいよいよ始まりますね。

 今回はTansoku選手に大会の意気込みなどを伺ったので紹介したいと思います。

 

――いよいよラスベガスでのマスターズツアーが始まりますね。少し時間が空いてしまいましたが、冬期選手権以来の渡米になります。

 冬期選手権は「オーバーウォッチリーグ」の兼ね合いも合ってサブステージで行ったので、観客もいなくて寂しかったです。自分も前よりも成績が下がってしまって、明確なプレイミスというのもキツかったですね。

 65点のプレイをしていればよかったのに、100点を取りに行ってやらかすという。「みんなが見てる大会だからいいところ見せたい」と、焦ってしまいましたね。自分の実力、そんなに上手い選手でないことは自覚していたはずなんですが、カッコつけて負けるという悲しい結果になってしまいました。

 

――「今回こそ!」と意気込んだ中で、現実は厳しかったわけですね。

 正直かなり落ち込みました。モチベーションもなかなか上がりませんでしたし。でも新環境の情報が入るようになってきて、パワーカードも多い印象だったのでまたがんばろうと。そういう意味では「ハースストーン」は何年やっても飽きることがないです。

 ちなみにYouTubeの事前カード紹介はあまり再生数が伸びる印象がなかったのですが、今回は結構伸びたのでみなさんの新環境への期待も伝わってきました。

 

――Tansoku選手が元気になってくれて嬉しいです(笑)。新環境で大会のルールも変わりましたね。「スペシャリスト」をプレイしてみていかがですか?

 ぼくは運良く1回目のトーナメントで勝ち上がることができたのですが、Bo3になったということでより運要素が強まったと思います。毎試合必ず〈マナアリの髑髏〉を引けたんですよね(笑)。それでも強い選手はしっかりと勝ち上がっていますし、短期決戦なのでより気を引き締めて試合に臨もうと思います。

 やっぱりグランドマスターズに参加したいですからね。

 

――目標は高く、ですね。

 日本からはglory選手とAlutemu選手が参加していますが、ぼくもその中に入りたかった……。声がかからなかったときにものすごく悔しかったので、今は次の機会になんとしても食い込んでいけるようにと思いながらプレイしています。

 そのためにもラスベガスでいい成績を収めたいと思っています。YouTubeでの動画投稿が滞ってしまっているので、楽しみにしてくれているみなさんには申し訳ないのですが、もう少し待っていてください。

 

――日本でも配信されるようなので朗報を期待しています。せっかくなのでラスベガスも満喫してきてください(笑)。今回はありがとうございました!

 

秘策ハンターVSテンポローグ

こんにちは、Tamoです。

やる気が燃えているうちに、そしてこれから始まる月末ラダーに向けて、戦い方を整理する意味でも秘策ハンターのデッキガイドを書いてみたいと思います。

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第1弾は現環境の最強デッキの一角・テンポローグ。

 

ワグル・ピックの登場で、場のミニオンを出し入れしながらコンボを決め、相手のフェイスに強烈な一撃を叩き込んでいく「テンポローグ」が一気に流行しました。

有無を言わせない破壊力に手を焼いている人も多いでしょう。自分も幾度となく顔を殴られたことで、一時は叩き込む側に回ったこともあります。

 

そんな厄介極まりないテンポローグですが、秘策ハンターでは勝率57%(33-25)と善戦。毎試合「辛くも」「紙一重」という感じではありますが、なんとか相手を上回れています。

 テンポローグ戦のカギを握るのは当然秘策なわけですが、ここではマリガンから立ち回り方などどう戦っているかを記していきたいと思います。

 

<対戦プラン>

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・秘策を中心にズルジンまで耐える

 ローグが攻め、ハンターが受けと考えているので、ネズミ罠を中心にした秘策で相手の攻撃を遅延させていきます。

 

<マリガン>

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ネズミ罠(もしくは発動しにくい秘策)

 +秘密の番人サンリーヴァーのスパイ覆面選手

 (マリガンに含まれていたら)必中の一矢or必殺の一矢のいずれか

 ローグのコンボを抑えるためのネズミ罠が秘策のなかでも最優先です。覆面選手で秘策を重ねつつデッキを圧縮したいので、次点はヘビの罠

 必中の一矢必殺の一矢は、ヘンチクランのゴロツキを見据えたもの。とはいえムリに探しに行くのではなく、「マリガンで来ていたら」程度でOK。

 

<1~3マナの展開>

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 対テンポローグは序盤がすべてと言っても過言ではありません。相手の準備が整う前に、こちらも体勢を整えておく必要があります。

・現実的ムーブ:1T パス→2T ネズミ罠(秘策)→3T スパイor覆面選手

・理想ムーブ:1T 秘密の番人→2T ネズミ罠(秘策)→3T スパイor覆面選手

☆後攻限定の強ムーブ:1T コイン+ネズミ罠(秘策)→2T スパイ→3T 覆面選手

 もしマリガンで秘策が手札に入らなくても、盤面を開けておくと攻撃がすべて顔に飛んできてしまうので、スパイ覆面選手はテンポで出していきます。

 もしゴロツキが出てきたら、上記の流れをぶった切ってでも全力で処理。

 

<4~6マナの展開>

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 引き続きスパイ覆面選手の秘策シナジーを発動させていきます。中盤にほしい秘策は狙撃爆発の罠あたり。狙撃悪党同盟の悪漢以外を大抵処理でき、グリーンスキン船長だったら大当たりです。

 ない場合は獣の相棒ライフドリンカー猟犬使いショージリアックス野獣放つべしなど極力ミニオンで応戦。順調なら相手がワグル・ピックを使ってくるころなので、いかにしてミニオンにぶつけさせるか、もしダメージを食らってもリカバリーしてヘルスを保っていけるかが重要になります。

 ネズミ罠も発動する頃合いです。召喚された6/6の破滅のネズミも極力ミニオン処理に回しましょう。顔にぶつけた返しのターンで昏倒をされると一転して不良債権になりがちなので、たとえ出てきたターンで相殺されようとも相手のミニオンにぶつけるべき。

 ワグル・ピックの破壊ですが、1本目にハリソン・ジョーンズを当てるのは確率的に難しいので、無理せず2本目と割り切ったほうが無難です。

 

<7~10マナの展開>

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 ミニオンの処理を優先しながら、余力があったらヘルスを詰めていきます。

 この辺りでほしいのは凍結の罠ミスディレクションビッグエドウィンや不意にリロイ・ジェンキンスが出てくることがあるので、これらのカードで対応します。

 実験台9号もできるだけこのタイミングまで温存したいです。というのもテンポローグを前に、5T目に盤面に干渉できないミニオンを出す余裕はなかなかありません。なので使いどころは、7T目以降に9号+秘策。後攻なら6T目にコイン+9号+秘策という動きが考えられます。

 序盤の覆面選手を筆頭にデッキの圧縮を進めるのは、当然ながらズルジンを引きやすくするため。下準備次第ではありますが、最速10T目に切りたいジョーカーです。

 ワイバーン2体と獣の相棒のいずれかが復活するだけでも相手を窮地に立たせられますので、あまり相手のヘルスを削れていなくてもここから十分挽回できます。

 

<ヒーローパワーの使いどころ>

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最後にわいてるさんから「ヒロパの使いどころ」について質問をいただきましたので、改めてこちらでも回答します。

対テンポローグに関しては、自分の場合は相手のヘルスを削ることよりもヘルスを守ることを優先しているため、基本姿勢は「やることがなかったら打つ」。2マナ使えるなら秘策を貼っていると思います。

ただ手札が枯渇しそうなときは例外で、「8マナで野獣と秘策しか手札にない」という場合は、野獣+ヒロパを選択することが多いです。あとは相手が瀕死な場合や、相手のヘルスを早めに削ってリーサル圏内に持ち込みたい対カドガーメイジなどはヒロパ優先だったりします。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 もしかするとほかにも上手な立ち回り方があるかもしれないのですが、自分は「盤面のミニオンで受け流して終盤勝負」という形をとっています。

 あまりチンタラしていると、リロイ影隠れ段取り腹裂きなどでバーストダメージを出されたり、マイラの不安定元素からのシェフ・ノミでカウンターを食らったりももしますが、そうなったら「しょうがない」です。

 自分も何度トップドローに助けられたかわかりませんから、お互い様ということでまた次の対戦を楽しみましょう。

 気になったところは補足しますので、またTwitterなどで質問してください。

 

 

 

 

久しぶりのレジェが…

こんにちは、Tamoです。

Twitterでもつぶやいたのですが、5月15日に8ヶ月ぶりのレジェンドを決めました!

 

ゴールデンウイークがあったとはいえ、いつもは月末にひいこら言いながらたどり着いていたので、「よくもまぁこんなに早く…」と今なお感慨に浸ることがあります。

 

そんななか久しぶりにレジェ帯で戦えるということでウキウキしながら回していたら、あれよあれよと山を登っていくではありませんか。

 

「俺上手くなった?」と感じるレベルなのですが、実際はデッキが相当に強いのだと思います。

 

そのデッキとは…

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Theoの秘策ハンターです。

 

ハンター好きな自分の手に合っていたというのもあるかと思いますが、ヤバいレベル(語彙)で強い!

NAサーバーで使っていたところ、現時点で対ローグが勝率57%(33-25)、対ウォリアーに至っては勝率81%(30-7)と、メタ上位に対して圧倒的と言っていいほどの結果を残しています。

 

ローグはネズミ罠を引けるか引けないかで勝敗の行方が変わりますが、ウォリアー相手ならメックトゥーンでない限りはやっていれば勝てるというほど(レジェリーチの相手もウォリアー)。

 

ほかでは対メイジは五分(巨人を瞬殺できる必殺の一矢次第)、対ドルイドは不利(とにかくヨコ並べを抑える)、対ハンターはアグロメカだとお手上げ(処理が追いつかない)という状況ですが、二大巨頭と対等以上に渡り合えるので使ってみる価値はあると思います。

 

ちなみに今日のお昼の段階で、レジェンド300位の壁をぶち抜きました。

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このあと連敗してまだ300台に戻りましたが、こんな成績を出せるとは思ってもみなかったので、作ったTheo選手、紹介していたahirunさんに感謝しきりです。

 

今月はあと10日あるので、どこまで行けるか、初めての月末レジェラダーにも挑んでみたいと思っています。

そしてガイドなども書いてみたいなぁと…、密かに考えております。

クラロワリーグ アジア2019、いよいよ始動!

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こんにちは、こんばんは。Tamoです。

Twitterにも書きましたが、今日は「クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)」の「クラロワリーグ アジア2019」に向けたプロ選手発表記者会見に行ってきました。

 

「クラロワリーグ アジア2019」とは、日本・韓国・東南アジアから12チームが参加して行われるプロリーグ。今回は4月25日に開幕で全試合が韓国で行われ、シーズン1の上位3チームには国際大会「World Cyber Games」への出場権が与えられます。

 

昨年の大会は、みかん坊や選手兼監督率いるPONOSが優勝。世界一決定戦でもベスト4に食い込む活躍を見せたので、その実力・実績・経験を踏まえると一歩リード…と思われます。とはいえ、ほかのチームもただ手をこまねいてるわけではありません。

今回のブログでは、新選手を含めたチーム紹介や個人的に気になる選手に触れていきたいと思います。

 

 まずはチーム紹介ですが、昨年同様の4チームが参加することになりました。

◯DetonatioN Gaming

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(左から)Pirameki選手、HANE×HANE選手、れいや選手、Oda監督

◯FAV gaming

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(左から)きたっしゃん選手、JACK選手、けんつめし選手、おこめちん監督

◯GameWith

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(左から)焼き鳥選手、Polaporon選手、ブロッサム選手、ユイヒイロ選手、ZEROS監督

◯PONOS

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(左から)kota選手、RAD選手、みかん坊や選手、フチ監督

不参加の選手もいましたが、総勢19人の精鋭が韓国で暴れ回るわけですね。6人が新規選手、3人が移籍選手ということで、実に半分の選手が全シーズンと入れ替わることになりました。

チーム内の連係などを考えると、選手の入れ替えは少ないほうがいいように思います。ただ新規選手や移籍選手はコメントだけでなく、全身からやる気がみなぎっているように感じられたので、自然と新たな化学反応に期待したくなります。

「リーグの未来は明るい!」と言っていいでしょう。

 

そんなルーキーのなかでも、ひときわ気になったのがFAV gamingに加入したJACK選手。

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クラロワのグローバルランキングにおいて、日本人で唯一1位になったことのあるプレイヤーが、いよいよプロの世界に参戦です。

記者会見の資料に目を通して、JACK選手の名前を見つけたときは驚いて二度見してしまいましたが、「ついに来た!」という期待感でいっぱいでした。

そしてJACK選手といえば、高回転でホグライダーを走らせまくる「2.6ホグ」が代名詞。

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エリクサーコストの平均が2.6。そして鍵となるなるミニオンの名前から「2.6ホグ」の名が

好きなカードは「アイススピリッツ」と公言していますが、BANのある舞台で果たしてどんなデッキを披露してくれるのでしょうか。

 

また既存の選手では、監督という肩書を外してプレイに専念するみかん坊も気になるところ。

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PONOSは新たにフチ選手が監督に就任しましたが、その裏には世界一決定戦での経験があったようです。

フチ監督「海外の強豪はスタッフが多いこともありますが、分析などの作業を分業制で効率よく行っていました。チームの体制で負けていたと思ったので、世界で勝つためにもみかん坊や選手にプレイに専念してもらうことにしました」

選手兼監督としても「みかんバルーン」で世界一決定戦の会場をわかせたみかん坊や選手でしたが、大役を解かれてどう変わるか。そういったところからも目が離せません。

 

クラロワリーグ アジア2018から約6ヵ月、世界一決定戦から約5ヵ月。クラロワファン待望のプロシーン第2章がいよいよ始まります。

私も目を皿にして、毎試合の配信を見続けようと思います!

偶数Tamoの備忘録

去年の8月以降、レジェンドになれていないTamoです。

最近「いいところまで行くんだけどレジェに届かない」という思いにかられたことで、筆を執ってみようと思いました。

 

このブログの1回目にも書きましたが、過去に

・マーロックパラディン(2回)

・挑発ドルイド

・断末魔ハンター

で4回レジェンドを達成しています。

 

いずれも月末にやっとの思いでゴールラインを切っているので、お世辞にもプレイスキルがあるわけでなく、基本的にはデッキパワーの恩恵で押し切っています。

挑発ドルイドはいい例で、散々狩られたことで「狩る側に立ってやろう」と思って作ったら、星が増える増える。笑いながらレジェに行けたのは、後にも先にもこれっきりだと思うくらいの勝ちっぷりでした。

断末魔ハンターもレジェになった瞬間をよく覚えています。というのもNAサーバーの最終日であった9月1日は、妻と長女の退院の日(出産)。長男の世話をして9時に病院に向かうとなると7時がタイムリミット。そんな状況下で回したところ、連敗からの大型連勝をかましてギリギリ間に合いました。

 

こう書くとドラマですが、共通しているのは「一強クラスのデッキを使っている」ということ。裏を返せば「強烈なデッキを使わないとレジェンドになれない」ということ。

 

そこでここ1年の自分の成績を、Blizzardからのメールでひっくり返してみました。

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9月以降は見事に2と4が並んでいます。ゲン・グレイメインもびっくりですね。

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私はこの呪いを力には変えられなかったようですが。

 

使用デッキがまったくの空欄なのは、「ハンターはレジェ達成したからほかのヒーローで」とデッキをコロコロ変えていたせい。

偶数ウォーロック、キューブロック、奇数メイジ、コントロールメイジ、メックトゥーンプリースト、復活プリースト、盾プリーストと環境で強いとされるデッキをあれでもないこれでもないと作っていました。

いずれのデッキを使ってもそれなりの成果が出ていたのですが、レジェにはたどり着けません。そんななかで改めて思ったのが、「ハースストーンは実力ゲー」ということでした。

 

最近はマナの踏み倒しなどで運ゲーと揶揄されることもありますが、どのデッキもそれなりのパワーを持っているという点で考えると、抜きん出るためにはプレイスキルが求められます。とくにラダーで継続的に勝つためには、運だけではまず不可能。

HSreplayを見ると、今の時点でTier2に23個ものデッキがあります。自分がマロパラでレジェになったときは、注意しておくべきデッキは2つくらいで、あとはやっていれば勝てるくらいの感だったので、半年から1年でガラリと世界が変わったようです。

 

断末魔ハンターを使い続けていれば、もしかするともっとレジェンドランカーになれたかもしれません。それにあと半月もすれば新環境に突入するので、もしかするとまた一強のような時代になるのかもしれません。

ただそれでも、日々変わっていくハースストーンの世界で勝つために、腕を磨くという選択肢を持っていたいと思います。せっかく壁にあたってこういう思いになったのですし。

 

最後に、ラダーのルールが変わってシーズン開幕時にランクが4しか落ちなくなったときに、「レジェンドランカーが量産される」という書き込みを見たことがありました。

が、声を大にして言いたいのは、「そんなことねぇよ!」ですね。